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2015年2月24日、経産省「調達価格等算定委員会」による委員長案の提示によれば、

小規模バイオマス発電 FITによる買取価格が来年度(平成27年度)から40円/kWhになるという。

大規模のバイオマス発電事業の計画ばかりが目立つ昨今では、発電事業の採算性を考慮すれば大規模にならざるを得ないところであったが、来年度からは、2,000kW級以下の小規模でれば、商品(電気)が高く売れるため、より小規模発電事業を進めやすくなる。

大都市圏や地方の1番、2番都市を除く地方都市、村、離島など、資源量から考えてそもそも小規模しか考えられない地域にとっては、これは非常に大きなチャンスと言える。

今年度までは、バイオマス関連の買い取り価格は、最高価格の林地残材等を原料とした場合に32円/kWhであった。FIT制定後、全国各地で5,000kWを超える大規模発電事業の計画が多数持ち上がり、今年、来年、再来年あたりは建設ラッシュだ。

確かに、我が国の山には豊富な資源が眠っている。毎年の成長量を超えない範囲で森林資源を有効活用することが、森林環境の保全につながり、林業の活性化にもつながる。これは、強力に進めるべき地域活性化の事業である。

しかし、原料提供者側からすると、山には豊富に資源があるが、木を伐倒して降ろしてくるコストを考えると、採算性がよろしくない。そのため、地域に多くのエネルギー資源があるのに、コストの問題で使い辛くなっている。

よって、各地で発電事業を計画している事業者は、安定的な原料確保に精力を注いでおり、地域の林地残材等で補えないのであれば、海外から燃料を調達するしかない、という状態となり、「地域活性化のためのバイオマス有効利用」というよりは、「売れる電気をつくるために海外から燃料を仕入れている」という事態が増えつつある。

事業採算性を考えれば、それも止む無し。

しかし、我が国として世界の誇れる資源である森林資源の有効活用策、林業の再生、地域の活性化、地産地消の推進などを考えれば、海外資源にお金を使うよりも、本来的には、国内資源を使って、国内に(地域に)マネーが循環する仕組みにする必要があるだろう。

ともあれ、小規模バイオマス発電事業の活性化に期待したい。

参考:地方創生の追い風 ?新たな再生可能エネルギーの攻勢(環境ビジネスオンライン)

著者プロフィール

  • 株式会社エコクリエイティブ 代表取締役 堀敦博
  • 株式会社エコクリエイティブ
    代表取締役 堀敦博

バイオマス×ソーシャルデザインをコンセプトに、バイオマス関連事業の計画、実行支援や、環境ビジネス分野への新規参入、マーケティング支援、資金調達支援などを展開している。

エコクリエイティブについて

エコベンチャー企業を支援し、企業のコスト削減と地球環境に貢献します。

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